モンちゃんのツイートしきれなかった介護の話

病院で看護師をしながらフリーランス介護職をするモンちゃんの医療.介護についてのブログです。

それは死んだ後のお楽しみ。

お疲れ様です^_^
 あなたは死んだらどうなると思いますか??

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今回は依然ツイートしたこちらのお話です。
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私がフリーランス介護職(この時は看護師)として派遣されたデイサービスでの一場面。
昼食が終わり、職員さんと利用者様でお昼のワイドショーを見ている時でした。
『最近、自殺する芸能人が多い』という話題。
それを見ながら死について談笑していました。
(自殺のニュースを見ながら談笑なんて不謹慎かもしれませんが、ワイドショー見ながらなのでご理解ください笑)
 


『死んだらどうなるんだろう??天国ってある?地獄ってある?』
『私はいじわるだったから地獄かもしれない笑』
『早くあの世に行って旦那と会いたい。』
『〇〇さんはまだお迎え来ませんよ~笑』
 
なんて、介護職なら1度や2度は利用者様としたことあるような『他愛もない死んだあとの話』。
笑い声も交って会話が弾んでいました。
 
すると、会話にはあまり参加していなかったけど一緒にテレビをみていた、普段口数が少ない90歳の利用者様が一言。
 


『それは死んだ後のお楽しみ。』
 


それを聞いて他の利用者様たちも
『そうね、どうせ死ぬなら楽しみにしておくか。』
『天国に行くためのお勤めだと思って、今はしょうがなくここ(デイサービス)に来るか笑』
など、さらに盛り上がりました。
 

 
あなたは普段、『死』もしくは『死んだあと』のことについて人と話しますか??
私たち介護職は『死』について考えることが出来る環境の、ある意味で特殊な職業だと思います。
 
高齢者というのは意識してでも無意識でも、きっと死を感じながら生きているのかもしれないと私は思います。
私たち介護職が関わる高齢者なら尚更。
人に世話になるという老いの状況から、死が迫っている現実や死による開放(表現がイマイチ)を考えたり感じたりしていることでしょう。
 


介護職は高齢者の死生観にどう関わるべきか??
私たち現役世代にとって『死』は他人事であることが多いのではないでしょうか。
遠い先の話か、はたまた自分には死なんてこないのでは?と思っている人もいるかもしれませんね。
具体的に想像も出来なければ、実感として感じることも難しいのではないでしょうか。
それを感じながら生きている高齢者と温度差が出てしまってもしょうがないかもしれません。
 


では、高齢者の死生観にどう関われば良いか。
 
本当の意味で親身になって理解することはできないかもしれません。
けれど、傾聴させて頂くだけで良いのかもしれないと私は思います。
私たちだって、思っていることを人に話したらスッキリすることがあるでしょう?
 
高齢者にとって死は、絶望かもしれないし、希望かもしれない。
どちらだったとしても、人と話すことで整理することが出来ます。
それは、とても大切なことなのかも知れません。
 
私たち介護職が出来ることって本当に限られている。
しかし、出来ることは本当に多い。
話を聞くだけで利用者様の人生がより豊かになるのなら、ぜひ介護職と行いたいですね。
 
明日もぼちぼちいきましょう☆