モンちゃんのツイートしきれなかった介護の話

病院で看護師をしながらフリーランス介護職をするモンちゃんの医療.介護についてのブログです。

あなたは命を人にあげたいですか??

お疲れ様です^_^
あなたは命を人にあげたいですか??
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今日のブログは昨日の続きです。
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このエピソードは昨日の『死んだらどうなるかは死んだ後のお楽しみ。』の場面で、ある介護職がつぶやいた言葉です。
 


この女の子というのは、デイサービスに新卒で就職したての19歳の介護職です。
 
社会人なりたての彼女の言動はいつも新鮮。
 
そんな彼女が自殺のワイドショーを見ながらポツリとつぶやいた言葉。
 
 
今日はこれについて、私が感じたことを書いていきます。
 
 
『自殺した人は自分の寿命を募金箱みたいな募命箱に入れて楽に天国に行くことが出来ればいいのに。』
 
これを聞いてはじめ、『自殺したい人が募命箱に命を入れて天国に行く』と私は捉えていました。
 
しかし、それを文字にしてみると違うかもしれないと気がつきました。
 
これはつまり、自殺をしてはじめて自分の命を募命箱に入れるという選択肢が与えられるのでは?と感じました。
 
だから、自分の命を人に使ってもらえるという安堵感から、自殺してしまった自分の行いに悔やむ気持ちを楽にして天国に行けるというニュアンスに捉えることができました。
 
決して自殺を楽にできる方法ではない、自殺を推奨するわけではない。
 
自殺をしてしまった人がせめて楽に天国に行ける方法の募命箱なんだと思いました。
 
 
『そうすれば、もっと命が欲しい人は助かるし、自殺する人も自分の命を無駄にしなくて済む。』
 
募命箱の命を使えばもっと生きたい人は生きることができて、自殺した人の命は無駄にならない。
 
これには少し違和感を感じました。
 
もっと生きたい人とは誰か?
 

例えば、若くして死んでしまった命なのか、それとも寿命を全うしてもまだ生きたい人なのか、そのどちらもなのか。
 
命の必要性はその人の生きてきた時間で違うというのは、他人のエゴでしょう。
 
命が平等でないのも事実。
 
でも、命がもっとほしいという欲のままに誰もが手に入れることが出来るとしたら、それはとても違和感を感じます。
 
ま、これこそ私のエゴなんでしょうけどね笑
 
 
そして、『自殺した人の命は無駄にならない。』
 
命とはそもそも、無駄という概念を当てはめることが出来る『物』なんでしょうか??
 
人間(特に日本人)の、何にでも『無駄』とか『勿体ない』と感じる価値観に、たまに私はあさましさを感じることがあります。
 
これは命に対しても同じです。
 

これらの私の意見はハッキリ言ってただのあげ足取り。
 
この辺りをツッコんでしまうと、キリがないしその人の哲学や宗教観に関わってきますね笑
 
 
なにはともあれ、この女の子は自殺を憂いたわけではなく、自殺した人の命を憂いたのだと感じました。
 
皆さんはどう感じましたか??
 
 
自殺はした人、しようとした人にしかその心情はわかりません。
 
それについて賛否するのは何もしらない周りの勝手なガヤ、ノイズであると私は思います。
 
ただ、自殺という選択を取らなくていい社会を創るのは、私たち自身が取り組むべき課題である。
 
それは、制度やシステムなんて大がかりなものでなく、例えば日頃の言動からも創ることが出来ると思います。
 
一緒に、自殺という選択肢を取らなくてもいい社会を創っていきましょう。
 
 
明日もボチボチいきましょ☆