モンちゃんのツイートしきれなかった介護の話

病院で看護師をしながらフリーランス介護職をするモンちゃんの医療.介護についてのブログです。

ケアマネを『何でも屋』にしているのは誰?

お疲れ様です。

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社会福祉の領域における役割は多種多様であり、その中で特に重要な役割を果たしているのがケアマネージャー(ケアマネ)です。

彼らは公的資格を持つ専門職であり、高齢者や障がい者、その他の社会的に支援が必要な人々の生活をサポートしています。

 

しかし、最近ではケアマネが公的資格を持つだけで『公務員のよう』に無給の雑用をされ、時間外労働が当たり前のように課せられるといった問題が指摘されています。

 

ケアマネ:何でも屋さん扱いの現実

ケアマネは、個々のニーズに合わせたケアプランを作成し、必要なサービスを適切にコーディネートすることを職務としています。

 

しかし、現場ではケアマネが「何でも屋さん」扱いを受けるケースが多いのが現状です。

何でも屋さん扱いとは、具体的には、本来の業務範囲を超えた無給の雑用を任される状況を指しています。

 

事務作業、掃除、買い物代行、といった細々とした仕事がケアマネに降りかかることは、専門職としての彼らの役割とは大きく異なります。

それらの業務は、ケアマネが持つ専門性を十分に活かせないばかりか、本来の業務に集中する時間を奪う結果となります。

 

時間外労働の問題

この何でも屋さん扱いに加え、時間外労働が当たり前のように求められることも、ケアマネの業務環境を厳しくしています。

ケアマネは、利用者の生活を支えるために、しばしば労働時間を超えて仕事をしてしまいます。

 

しかし、長時間労働が常態化することで、彼らの健康や生活バランスが脅かされ、専門性を活かす力も低下します。

 

ケアマネと資格職としての尊厳

これらの問題は、ケアマネが資格職としての尊厳を維持し、その専門性を存分に活かすためには、解決すべき課題です。

ケアマネジメントは、個々の利用者のニーズに合わせた最適なケアプランを立案し、適切な支援を提供するためには、専門的な知識と経験が求められます。

そのため、ケアマネはただの「何でも屋さん」ではなく、資格を持つ専門職として扱われるべきです。

 

今後への提言

まず、ケアマネの業務範囲と役割を明確に定義し、理解を深めることが必要です。これにより、「何でも屋さん」扱いを避けることが可能となります。

次に、時間外労働に対する対策を講じることも重要です。これは、労働時間の適切な管理と、必要に応じて人員を補充することを含みます。

 

さらに、ケアマネージャー自身が自分の役割や業務範囲を理解し、それを利用者やその家族、そして関連する他の専門家に伝えることも重要です。

これにより、尊厳と専門性を保つことができ、適切なケアマネジメントを提供することが可能になります。

 

結び

我々社会全体がケアマネージャーの役割と専門性を認識し、適切に評価することで、高齢者や障がい者たちがより良いケアと支援を受けられる社会を作ることができます。

ケアマネジャーの職業と専門性への尊重と理解は、我々の社会の福祉を担保し、さらに進化させるために必要なことです。

 

これは我々全員が関与するべき問題であり、我々一人ひとりがケアマネージャーの働きやすい環境を支えるためにできることを考え、行動を起こすべき時です。