モンちゃんのツイートしきれなかった介護の話

病院で看護師をしながらフリーランス介護職をするモンちゃんの医療.介護についてのブログです。

高齢者介護は『若者の時間の搾取』

お疲れ様です!

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社会の変化とともに高齢者の介護はますます重要な問題になっています。

しかし、その現状は必ずしも理想的とは言えないかもしれません。

中でも「若者の時間の搾取」について、現場で働く若者の視点から見た問題と解決策について考えてみましょう。

 

「3K」の現実:若者の消耗

介護の現場で働く若者たちは、「3K」という言葉に疲労を感じています。

それは「きつい(Kitsui)」、「汚い(Kitanai)」、「危険(Kiken)」の頭文字を取ったもので、厳しい労働条件を象徴しています。

介護労働は重労働であり、それに加えて感情労働も必要とされるため、過剰な要求とともに若者を消耗させています。

 

特に、「ヤングケアラー」、つまり若者が自分の親や祖父母などの親族の介護を担う場合、問題はさらに深刻化します。

労働と勉強、友人関係、自己啓発など、彼らの人生はこれからですが、その多くの時間が介護に割かれることになります。

 

高齢者介護の理想:最低限で簡素なケア

では、どのような形で高齢者介護が行われるべきなのでしょうか。

答えは「最低限で簡素なケア」かもしれません。

それは、無理なく続けられる介護の形を求める声として解釈できます。

「最低限で簡素なケア」とは、医療的なケアだけでなく、高齢者の人間性やプライバシーを尊重し、身の回りの生活援助を行うことを意味します。

これにより、高齢者は自己決定の尊重とともに、質の高い生活を送ることができます。

 

若者の消耗を防ぐ:政策と意識改革の必要性

「若者の時間の搾取」を防ぐためには、社会全体での意識改革と政策の改善が必要となります。

一つには、介護職の賃金や労働条件の改善が求められます。

介護職は社会全体を支える重要な職業であり、その価値を社会的に認識し、適正な報酬と働きやすい環境を整備することが必要です。

 

また、専門的な介護サービスの提供を強化し、介護にかかる負担を減らすことも大切です。

具体的には、訪問介護やデイサービス、ショートステイなどの利用を促進する政策を推進するべきです。

 

さらに、介護教育の強化も重要な要素です。

高校や大学での介護の授業、実習などを通じて、若者自身が介護に対する理解を深めるとともに、将来的にはより多くの人が介護職に興味を持つことで、人材の確保にもつながります。

 

 

まとめ

地域社会や家族の連携も不可欠です。

地域全体で高齢者を支える社会をつくることで、一部の人々だけに負担が集中することを防ぎ、全体としての持続可能な介護体制を作り上げることが可能になります。

結論として、「若者の時間の搾取」について認識することで、高齢者介護の現状と理想を見つめ直し、改善に向けたアクションを促すことができます。

今後も引き続き、この問題について議論を深めていきましょう。